【産業医解説】~産業医って何している人?様々な疑問に答えます~<産業医 工藤知紀>
こんにちは!千葉くどう産業医事務所株式会社 産業医の工藤と申します。
今月よりエフピオさんのお客様に向けて毎月産業医コラムをお送りさせていただきます。
産業医として日々の現場で感じること、考えることを、気軽に“つぶやき”のように伝えていければなと思いタイトルをつけてみました。
ご質問やリクエストがございましたら、下記連絡先までお気軽にご連絡ください。
産業医って何している人?病院の医師との違いは?
産業医という言葉は聞いたことがあっても、「実際に何をしているの?」と思う方も多いのではないでしょうか。現場でもよくご質問頂く内容です。
産業医は、働く人たちの健康を守り、よりよい職場環境をつくるために企業と社員をサポートする“健康管理のスペシャリスト”です。主な業務として以下のような内容を行っています。
①職場巡視②衛生委員会への参加③健康診断の結果確認と就業判定、事後措置面談④ストレスチェックの結果に基づく労働者の面接指導⑤長時間労働者に対する面接指導⑥休復職者対応(診断書解釈や精査、職場復帰可否判断、復職支援プラン作成)⑦労働衛生教育
個々の内容については、今後詳しくお話しさせていただきます。
病院やクリニックの医師(臨床医)は「対象者の病気やケガの症状を改善し、健康状態を回復させること」が目的(『臨床マインド』と呼びます)なのに対し、産業医は「対象者に安全かつ十分な業務遂行能力があるかどうかを判断し、それらを改善・向上させること」が目的(『産業医マインド』と呼びます)になります。極端な例を挙げると、「どんな病気を抱えていても、安全に十分働けるならばOK」というように、臨床とは全く異なる視点が求められます。「いい産業医」は「産業医マインド」を持っていることが前提になるでしょう。
よく「先生の専門科は何ですか?」と質問をいただきますが、私は研修医の後すぐ産業医を専門としておりますので臨床での専門科がありません。最初は戸惑いましたが、最近では「私は病院での専門科はなく産業医が専門です」と答えることに慣れました。これに関連して次号では「会社でのメンタル対応は精神科の医師がよいか」についてお話させていただきます。
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