【産業医解説】~新年度を迎える前に!安全衛生計画のポイント~<産業医 工藤知紀>
こんにちは!千葉くどう産業医事務所株式会社、産業医の工藤です。
新年度を迎える準備が本格化する3月。この時期に、企業として「安全衛生計画」をしっかり立てておくことが、事故防止や健康管理の充実につながります。
今回は、新年度に向けた安全衛生計画のポイントと、年間を通じた「月間テーマ」の活用についてお話しします。
安全衛生計画とは?
労働安全衛生法(安衛法)では、企業は毎年、安全衛生計画を策定し、職場の安全と健康を確保することが求められています。特に新年度は、人の入れ替わりや環境の変化が多く、リスクが高まる時期。早めに計画を立て、具体的な取り組みを決めておくことが重要です。
月間テーマを決めて継続的な取り組みを!
安全衛生計画を効果的に運用するために、「月間テーマ」を設定します。
月ごとに重点的に取り組む課題を決めることで、年間を通じてバランスよく安全・健康管理を推進できます。例えば、
・暑さが本格化する前の5月に「熱中症対策について」
・GWやお盆休みなど長期休み明けに「メンタルヘルスケアについて」
・インフルエンザが本格的に流行する前の11月に「感染症対策」
などが挙げられます。
企業ごとのリスクや業務内容に合わせ、オリジナルの月間テーマを設定するのもおすすめです!
安全衛生計画を「作るだけ」で終わらせず、実効性のあるものにするためには、産業医や安全衛生委員会と連携し、継続的に取り組むことが重要です。
現場で活かせる計画を立て、社員一人ひとりの安全と健康を守る仕組みをつくっていきましょう。
まとめ
新年度を迎える前に、
✅ 安全衛生計画を策定し、職場のリスクを点検
✅ 月間テーマを設定し、継続的な取り組みを実施
✅ 産業医や衛生委員会と連携し、実効性を高める
新年度を、より安全で健康的な職場環境でスタートできるよう、準備を進めましょう。
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