【弁護士解説】~弁護士業界の実情-その④ 弁護士増員と弁護士間競争~<よつば総合法律事務所 弁護士 村岡つばさ>
よつば総合法律事務所の村岡です。
今回は、弁護士業界の実情の最終回として、「弁護士増員と弁護士間競争」という重いテーマをお話します。
1 弁護士数は非常に増えている
司法試験制度の変更(旧司法試験⇒新司法試験への移行)に伴い、司法試験の合格者数が非常に増えました。これにより、弁護士数も右肩上がりで増加しています。
2024年の時点の弁護士数は45,633人です。2014年時点では弁護士数は35,045人であったため、この10年程度で1万人以上、弁護士が増えています。2004年時点では20,224人のため、この20年で弁護士は2倍以上に増加していることになります。
統計では、女性弁護士の割合も公開されています。1950年時点では、5,827人の弁護士のうち、女性は6人(!)のみでした。割合にすると0.1%程度です。話題になった朝ドラ「虎に翼」の時代ですね。なお現在では、約20%程度が女性弁護士となっています。
2 弁護士増員がもたらした結果
生々しいお話ですが、弁護士間の「競争」は非常に激しくなっています。
統計を見ると、弁護士の収入・所得は年々下がっており、ここ20年くらいで半減(!)しているという結果もありました。
ただ、顕著に業績を伸ばしている事務所もそれなりにあるため、全体的に不景気になったというよりは、言葉を選ばずいうと、「食えない弁護士が増えた」のだと思います。
弁護士間競争に巻き込まれた結果、これまでの集客方法だと売上を上げることができず、問題のある広告により集客をする弁護士もいます。例えば、「国際ロマンス詐欺」のように、回収が非常に困難であるにもかかわらず、回収が容易であるように誤認させ、大量に顧客を集客するケースがあります。
恥ずかしいことに、横領等の犯罪行為に手を染めてしまう弁護士も増えている印象です。
2023年の記事ですが、「2018年以降の5年間で、横領等が理由で起訴や懲戒となった弁護士は少なくとも50人に上る」との統計が記載されていました。
真摯に、業務品質を向上し続け、選ばれる弁護士でありたいと思います!
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