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人事評価制度導入のススメ ~不満の減少、やる気の上昇を実現~

【公開日:2024.2.2】

人事評価制度導入のススメ
~不満の減少、やる気の上昇を実現~

1)人事評価制度とは

ビデオ:00:37

人事評価制度とは、会社(社長)の考えを文書化したものです。


従業員にどのように働いて欲しいのか、どのような成果を求めるのか、そしていくら給料を支払いたいのかを明確にし、文章として整理することを指します。

人事評価制度を構築するにあたって、複雑に考える必要はありません。制度が過度に複雑になると、かえって運用が難しくなり、失敗の原因になる場合もあります。

そのため、まずは経営者の頭の中にある考えをシンプルに言語化し、外に出していくことをお勧めします。

2)人事評価制度の二つの役割

ビデオ:01:35

人事評価制度には以下の2つの役割があります。

  1. 可視化ツール:適正分配機能
  2. コミュニケーションツール:ベクトル統制機能

1.可視化ツール:適正分配機能

まず、可視化ツールとしての使い方があります。

プロセスの適正化、効率化、思い込み、ヌケモレ・重複、間違いの防止につながり、最終的に公平性、納得感の向上に繋がります。
これにより、適正に賃金を分配していく適正分配機能を果たすことができます。

2.コミュニケーションツール:ベクトル統制機能

もう一つの役割として、コミュニケーションツールとしての使い方があります。


その一つが、期待と行動のギャップを防止する機能です。これは、会社が期待している行動と、従業員が良かれと思って取った行動との間に生じる認識のずれを防ぐためのものです。会社の考えとは異なる方向に努力が向いてしまう事態を未然に防ぐことを目的としています。

共通認識を強化し、円滑な意思疎通を図る役割もあります。その結果として組織風土が醸成され、統率が取れるようになります。このような機能は「ベクトル統制機能」とも呼ばれており、組織全体が同じ方向を向き、力を最大化することを可能にします。

これらの内容は、頭の中だけで理解できる従業員には通じますが、必ずしも全員に十分伝わるとは限りません。特に、社長の考えは環境変化に応じて常に更新されており、その変化のスピードに従業員が追いつけない場合、認識のずれが徐々に生じてしまいます。

特に、新たに採用された従業員にとっては、経営者の考えを理解するまでに時間を要します。そのため、認識のずれを防ぐ手段として、人事評価制度をコミュニケーションツールとして活用することは、非常に有効であると考えられます。

3)人事評価制度導入の効果

ビデオ:03:55

  1. 内発的動機付けの促進
  2. 意欲、能力の向上→組織風土の強化
  3. 成果、エンゲージメントの向上

人事評価制度導入の目的

日々の業務の中で、従業員一人一人がどのような仕事をしたいと考えているのか、どの程度の賃金を望んでいるのか、また会社や社会、お客様に対してどのように貢献したいと考えているのかを、十分に把握できているかという点です。

実際には、従業員の本音を十分に把握できていないと感じている経営者の方も多いのではないでしょうか。この点が不十分であると、従業員のパフォーマンスが上がらない、あるいは低下してしまう可能性があります。場合によっては問題行動につながり、それが続くことで退職に至るケースも見られます。

そのため、人事評価制度を通じて、従業員一人ひとりの気持ちに向き合い、理解を深めていくことが重要です。こうした取り組みによって、離職の防止や組織の安定につなげていくことが期待されます。

4)人事評価制度の内容

ビデオ:05:55

  1. 等級制度
    • やってほしいこと、なってほしい姿、必要な能力を決める
    • 実態に応じてレベル分けする
  2. 賃金制度
    • 成果、レベルに応じた報酬体系を作成する
    • 特別に処遇すべきことに手当を設定する
  3. 評価制度
    • 推奨する行動成果を選別して設定する
    • 評価の手法注意点についてルールを決める

5)人事評価制度の無い現実

ビデオ:08:06

人事評価制度の必要性を考えるにあたり、まずは「人事評価制度がない場合、組織にどのような状態が生じるのか」を整理してみます。

仮に、従業員に期待する役割や行動が明文化されていないと想定すると、判断基準は抽象的になり、一貫性を欠きやすくなります。その結果、何を重視して行動すればよいのかが分からず、評価や指示が個人の好みや相性に左右されるようになります。求められる内容が属人的に変わることで、上司の言っていることが頻繁に変わると感じられる状況も生じます。

評価制度が存在しない場合、何が良くて何が悪いのかという基準が明確でないため、無秩序になりがちです。評価者の性格や能力によって評価に差が出たり、誤った評価が行われたりする可能性が高まります。

さらに、賃金制度が整備されていない場合には、本当に会社に貢献した従業員が正当に処遇されないという問題が生じます。成果を上げても報酬が変わらない状況では、努力しようとする意欲が低下します。また、十分な成果を出していないにもかかわらず、高い給与を受け取る従業員が生まれてしまう可能性もあります。

こうした状態が続くと、結果として市場価値の高い従業員ほど離職しやすくなります。本来であれば組織の成長に必要な多様な価値観や考え方が排除され、特定の人間関係や価値観だけが組織内に残ってしまうことにもつながります。

そのため、優秀な人材を引き留め、適切な人材を採用し、成長してもらうという観点からも、人事評価制度を含む人事制度の整備は必要であると思います。

6)人事評価制度

ビデオ:10:08

よくあるお悩み

  1. あれもこれも盛り込んでしまい、分かりにくい制度になった
  2. 賃金が思ったより上昇してしまい人件費が高騰してしまった
  3. せっかく導入したのに、実際の運用が煩雑で従業員から不評になっている

上記以外のお悩みでも是非、エフピオにご相談ください。

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