エンゲージメントサーベイ疲れ?? 社員の7割がエンゲージメントサーベイに不満

少し前になりますが2023年5月23日にハヅクリ株式会社様が会社員2,200名を対象にエンゲージメントサーベイツールに関するアンケート調査を行い、社内アンケート・調査に回答する社員が、どのような認識を持っているのかについて明らかにしました。

調査によると「社内アンケートについて不満を感じたことがあるか」という質問に対し、69.2%の人が不満を感じたことがあると回答し、どのようなことに不満を感じたのかというと、「回答した結果が何に生かされているか分からない」、「回答するのに時間がかかる」、「回答した課題や不満に対する解決策が実施されない」に不満を感じているとのことでした。

・サーベイ結果ついて

私がある企業においてエンゲージメントサーベイを実施した際にも、同様の不満を直接・間接的に言われました。その後どのように対応したのかをご紹介させていただきます。

いただいた意見の中で特に印象に残ったものは、

『前からこのようなアンケートがあるが、意見を述べても何一つ改善されたことがなく、

 聞くだけ無駄。業務の邪魔になるのでやめて欲しい』という意見でした。

この企業は、以前より「コンプライアンス意識調査」といった全社アンケートを実施していました。アンケート結果は、詳細を経営層のみに説明し、一部の結果を従業員に開示しただけでアンケートにて明らかになった不満を解消するアクションは何一つ行いませんでした。そのためアンケート自体を行うことに対する不満、そしてコロナ禍において人員削減を行ったため残された従業員にしわ寄せが及んだことにより、会社に対する不信感が増大したため上記の厳しい意見に繋がったのではと予想しました。

・不満解消のために

この不満を解消するために、いただいた意見について、ほんの少しでも会社は改善した(動いてくれた)という姿勢を示すことが不満を解消する(会社への不信感を払拭する)ことの第一歩と考え、まずは、「すぐにできるもの」、「一定の時間がかかるが改善できるもの」、「時間がかかり難易度が高いもの」の3つのカテゴリーに仕分けし、それぞれ3か月、6か月、1年の制限期間を設定し、すぐにできるものから改善を図りました(その後のサーベイにて少々数値が改善)。

・最後に

会社で働いている従業員が会社のことをどのように思い考え、良いところ、悪いところが把握することができるエンゲージメントサーベイは、すばらしいツールの一つであることは間違いありません。ただ、実施する際は、サーベイ結果で判明した不満を改善する取り組みを合わせて行わないと新たな不満が発生しますので、エンゲージメントサーベイを実施する際には調査と改善(解消)する施策を合わせて行いましょう。

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タグ:
エンゲージメントサーベイ , 社内アンケート ,
   

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