今春の中小企業の昇給は 平均4,586円(1.81%)前年比減
法改正情報 平成29年8月23日(水曜日)
経団連の2017年中小企業賃上げ調査 最終集計結果は 前年比減
日本経団連より「2017年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果」の最終集計(2017年8月9日現在)が公表されました。これによると、今春の中小企業の昇給は総平均で4,486円(1.81%アップ)となり、前年の4,651円(1.83%アップ)と比較すると減少となっており、2年連続で減少しています。
今回の中小企業賃上げ調査について、まとめましたのでご覧ください。
本調査の対象は、原則として従業員数500人未満、17業種、741社で、今回の最終集計は妥結し、金額が判明している企業497社の結果を集計したものです。今春の中小企業の昇給は、下図のようになっています。
総平均で4,586円(1.81%アップ)となり、前年の4,651円(1.83%アップ)と比較すると、減少しています。
業種別にみると、製造業は5,073円(1.96%アップ)、非製造業は3,826円(1.57%アップ)となっています。
(全17業種は、こちらを参照)
また、従業員規模別では、下図のようになっています。また、従業員規模別では、左図のようになっています。100人未満で4,348円(1.80%アップ)となり、前年の4,260円(1.71%)と比較すると、増加しています。
【2017年】
100人未満 4,348円(1.80%)
100人~300人未満 4,654円(1.85%)
300人以上 4,563円(1.78%)
【2016年】
100人未満 4,260円(1.71%)
100人~300人未満 4,502円(1.79%)
300人以上 4,899円(1.89%)
今春入社の新入社員の初任給 大卒210,868円 高卒166,231円
労務行政研究所より「2017年度 新入社員の初任給調査」の結果(2017年4月25日現在)が公表されました。この調査は4月5日までにデータの得られた東証第1部上場企業228社を対象に行ったものです。
これによれば2017年4月入社の初任給を引き上げた企業は29.4%、70.2%が据え置きとなっており、昨年の据え置き率66.1%と比較すると増加しています。
一方、初任給額をみると、職種やコースによる格差がなく、一律に初任給を決定している企業の場合、大学卒は210,868円、高校卒は166,231円となっています。いずれの学歴区分でも対前年増減率は1%未満の増加率で、全体的な水準としては「据え置き」が7割台を占めています。
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