2019年春の中小企業の昇給は 平均4,815円(1.89%)前年比微増
法改正情報 令和1年8月22日(木曜日)
日本経団連より「2019年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果」の最終集計(2019年8月8日現在)が公表されました。これによると、今春の中小企業の昇給は総平均で4,815円(1.89%アップ)となり、前年の4,804円(1.89%アップ)と比較すると増加しています。
今回の中小企業賃上げ調査について、まとめましたのでご覧ください。
経団連の2019年中小企業賃上げ調査 最終集計結果は 前年比増
本調査の対象は、原則として従業員数500人未満、17業種、750社で、今回の最終集計は妥結し、金額が判明している企業404社の結果を集計したものです。今春の中小企業の昇給は、下図のようになっています。
総平均で4,815円(1.89%アップ)となり、前年の4,804円(1.89%アップ)と比較すると、微増しています。
業種別にみると、製造業は5,159円(1.99%アップ)、非製造業は4,286円(1.73%アップ)となっています。
(全17業種はこちらを参照)
また、従業員規模別では、下図のようになっています。
100人未満で4,414円(1.81%アップ)となり、前年の4,528円(1.86%)と比較すると、減少しています。
【2019年】
100人未満 4,414円(1.81%)
100人~300人未満 4,692円(1.85%)
300人以上 5,012円(1.94%)
【2018年】
100人未満 4,528円(1.86%)
100人~300人未満 4,587円(1.82%)
300人以上 5,095円(1.96%)
今春入社の新入社員の初任給 大卒212,304円 高卒170,505円
労務行政研究所より「2019年度 新入社員の初任給調査」の結果(2019年5月8日現在)が公表されました。この調査は4月9日までにデータの得られた東証第1部上場企業241社を対象に行ったものです。
これによれば2019年4月入社の初任給を引き上げた企業は35.7%(昨年は39.7%)、57.3%が据え置き(昨年は52.3%)となっており、据え置きの企業が増加しています。大学卒では、引き上げた場合の平均上昇額は3,511円となっており、1,000~2,000円台が約6割を占めています。
一方、初任給額をみると、職種やコースによる格差がなく、一律に初任給を決定している企業の場合、大学卒は212,304円、高校卒は170,505円となっています。
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