労働者派遣事業の令和5年6月1日現在の状況(速報)        特に無期雇用派遣労働者の増加傾向が見られました

厚生労働省にてまとめられた労働者派遣事業報告書の集計結果(速報値)によりますと、令和5年6月1日の状況として、派遣労働者数は約192万人となっており、これは令和4年とくらべて3.4%の増加を示しています。

令和5年6月1日現在の状況概要

  1. 派遣労働者  約192万人(対前年比:3.4%増)
    (1)無期雇用派遣労働者  791,293人(対前年比:6.0%増)
       うち協定対象派遣労働者*  758,675人(対前年比:6.8%増)
    (2)有期雇用派遣労働者  1,113,162人(対前年比:1.6%増)
       うち協定対象派遣労働者*  1,056,870人(対前年比:2.3%増)
  2. 製造業務に従事した派遣労働者数  約43万人(対前年比:4.1%増)
    (1)無期雇用派遣労働者  165,950人(対前年比:6.6%増)
       うち協定対象派遣労働者*  158,668人(対前年比:9.5%増)
    (2)有期雇用派遣労働者  262,389人(対前年比:2.5%増)
       うち協定対象派遣労働者*  250,793人(対前年比:3.0%増)

*労働者派遣法第30条の4第1項の協定の対象である派遣労働者の数を計上。

(引用元:労働者派遣事業の令和5年6月1日現在の状況(速報))

https://www.mhlw.go.jp/content/11654000/001234795.pdf

中でも特に、無期雇用派遣労働者の増加が有期雇用派遣労働者の増加率と比して大きくなってきており、一定の安定した収入を求めたい派遣労働者側と、派遣期間の制限を受けず定着の期待もできる派遣利用をしたい企業側の思惑がうまく一致してきているものとうかがえます。

製造業務に従事した派遣労働者も同じく増加しており、約43万人に達しました。製造業での派遣需要は依然として伸びている様です。また、製造業務従事者も無期雇用派遣労働者の増加率のほうが大きくなってきています。

全体として派遣労働市場は成長しており、中でも無期雇用派遣労働者には一定の注目が集まっている状況が見受けられました。

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