2026.02.03|
産業医解説
~花粉症、個人の問題で終わらせていませんか?~<産業医 工藤知紀>
こんにちは。千葉くどう産業医事務所株式会社の工藤です。
2月に入ると、「目がかゆい」「鼻水が止まらない」「頭がぼんやりする」など、花粉症の症状を訴える社員が一気に増えてきます。
毎年のことだからと軽く見られがちですが、花粉症は業務パフォーマンスや安全にも影響する、職場として無視できない健康課題です。
花粉症が仕事に与える影響
花粉症による影響は、単なる不快感にとどまりません。
集中力や判断力の低下、睡眠の質の悪化、鼻づまりや頭重感による作業効率の低下などが起こりやすくなります。
また、抗ヒスタミン薬などの影響で眠気が出る場合もあります。
特に、運転業務や機械操作を行う場合には、症状そのものや服用している薬の影響によって注意力や判断力が低下し、事故につながる危険を伴う可能性があります。
花粉症は、状況によっては安全配慮が必要な問題でもあります。
花粉症は「事例性」として捉える視点も大切
花粉症そのものは疾病性(病気)ですが、
それによって 勤怠が乱れる、業務効率が著しく低下する、安全面での懸念が生じる 場合、
職場として対応を考えるべき「事例性」が生じている状態と言えます。
「毎年のことだから」「本人が我慢すればいい」ではなく、
業務への影響や安全への影響が出ていないか という視点が重要です。
職場で考えたい花粉症への配慮
・症状が強い社員の業務内容や負担の確認
・運転・機械操作など安全に影響する業務への配慮
・服薬状況を踏まえた業務の割り振り
・テレワークや時差出勤など環境面の調整
・早めの受診や治療継続の声かけ
少しの配慮で、事故リスクやパフォーマンス低下を防げるケースも少なくありません。
花粉症は個人の体質によるものですが、
仕事や安全に影響が及ぶ場合は、職場として配慮や調整を考えることが重要です。