今春の中小企業の昇給は 平均4,651円(1.83%)前年比減
法改正情報 平成28年8月15日(月曜日)
経団連の2016年中小企業賃上げ調査 最終集計結果は 前年比減
日本経団連より「2016年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果」の最終集計(2016年8月12日現在)が公表されました。これによると、今春の中小企業の昇給は総平均で4,651円(1.83%アップ)となり、前年の4,702円(1.87%アップ)と比較すると減少となっており、4年ぶりに減少しています。
今回の中小企業賃上げ調査について、まとめましたのでご覧ください。
本調査の対象は、原則として従業員数500人未満、17業種、741社で、今回の最終集計は妥結し、金額が判明している企業458社の結果を集計したものです。今春の中小企業の昇給は、上図のようになっています。
総平均で4,651円(1.83%アップ)となり、前年の4,702円(1.87%アップ)と比較すると、減少しています。
業種別にみると、製造業は4,964円(1.90%アップ)、非製造業は4,097円(1.68%アップ)となっています。
また、従業員規模別では、下図のようになっています。
100人未満で4,260円(1.71%アップ)となり、前年の4,067円(1.69%)と比較すると、増加しています。
【2016年】
100人未満 4,260円(1.71%)
100人~300人未満 4,502円(1.79%)
300人以上 4,899円(1.89%)
【2015年】
100人未満 4,067円(1.69%)
100人~300人未満 4,591円(1.84%)
300人以上 4,989円(1. 94%)
今春入社の新入社員の初任給 大卒210,313円 高卒164,894円
労務行政研究所より「2016 年度 新入社員の初任給調査」の結果(2016年4月25日現在)が公表されました。この調査は4月6日までにデータの得られた東証第1部上場企業227社を対象に行ったものです。
これによれば2016年4月入社の初任給を引き上げた企業は33.9%、66.1%が据え置きとなっており、昨年の据え置き率58.7%と比較すると増加しています。
一方、初任給額をみると、職種やコースによる格差がなく、一律に初任給を決定している企業の場合、大学卒は210,313円、高校卒は164,894円となっています。いずれの学歴区分でも対前年増減率は1%未満の増加率で、全体的な水準としては「据え置き」が6割台を占めています。
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