2020年春の中小企業の昇給は 平均4,371円(1.70%)前年比減
法改正情報 令和2年8月11日(火曜日)
日本経団連より「2020年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果」の最終集計(2020年8月7日現在)が公表されました。これによると、今春の中小企業の昇給は総平均で4,371円(1.70%アップ)となり、前年の4,815円(1.89%アップ)と比較すると減少しています。
今回の中小企業賃上げ調査について、まとめましたのでご覧ください。
経団連の2019年中小企業賃上げ調査 最終集計結果は 前年比減
本調査の対象は、原則として従業員数500人未満、17業種、750社で、今回の最終集計は妥結し、金額が判明している企業390社の結果を集計したものです。今春の中小企業の昇給は、右図のようになっています。
総平均で4,371円(1.70%アップ)となり、前年の4,815円(1.89%アップ)と比較すると、減少しています。
業種別にみると、製造業は4,716円(1.81%アップ)、非製造業は3,844円(1.52%アップ)となっています。
(全17業種はこちらを参照)
また、従業員規模別では、下図のようになっています。
100人未満で4,234円(1.71%アップ)となり、前年の4,414円(1.81%)と比較すると、減少しています。
【2020年】
100人未満 4,234円(1.71%)
100人~300人未満 4,150円(1.62%)
300人以上 4,622円(1.77%)
【2019年】
100人未満 4,414円(1.81%)
100人~300人未満 4,692円(1.85%)
300人以上 5,012円(1.94%)
直近3年間は微増していましたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあって、減少しています。
過去10年間の比較で見ると、東日本大震災の翌年2012年の妥結額が一番低くなっており、それ以降、増加傾向でした。リーマンショックの翌年、2010年も減少となっていましたので、コロナウイルス感染症影響の翌年2021年も減少傾向の可能性があります。
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