今春の中小企業の昇給は 平均4,085円(1.63%)アップ

法改正情報 平成25年7月25日(木曜日)

経団連の2013年中小企業賃上げ調査 最終集計結果は 前年比微増

日本経団連より「2013年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果」の最終集計(2013年7月12日現在)が、公表されました。 これによると、今春の中小企業の昇給は総平均で4,085円(1.63%)となり、前年の3,880円(1.55%)と比較すると、微増となっていますが、一昨年の4,262円(1.64%)には届かない水準となりました。今回の中小企業賃上げ調査の増加について、まとめましたのでご覧ください。

※ 詳しくは浅山社会保険労務士事務所まで

本調査の対象は、原則として従業員数500人未満、17業種、741社で、今回の最終集計は妥結し、金額が判明している企業461社の結果を集計したものです。今春の中小企業の昇給は、右図のようになっています。
総平均で4,085円(1.63%)となり、前年の3,880円(1.55%)と比較すると、微増となっています
業種別にみると、製造業は4,432円(1.72%)、非製造業は3,297円(1.40%)となっています。
(全17業種は、別紙参照)
また、従業員規模別では、左図のようになっています。

100人未満        3,555円(1.47%)
100人~300人未満  4,189円(1.69%)
300人以上
4,100円(1.60%)

今春入社の新入社員の初任給 大卒202,469円 高卒163,212円

 産労総合研究所より「2013年
決定初任給調査」の結果(2013年7月4日現在)が公表されました。この調査は同社会員企業および上場企業から一定の方法で抽出した3,000社を対象に郵送によるアンケート方式で実施されたもので、回答は227社。うち集計は224社となっています。
これによれば2013年4月入社の初任給を引き上げた企業は10.7%(24社)にとどまり、85.3%(191社)が据え置きとなっています。
一方、初任給額をみると、職種やコースによる格差がなく、一律に初任給を決定している企業の場合、大学卒は202,469円、高校卒は163,212円となっています。いずれの学歴区分でも対前年増減率は1%未満の増加率で、全体的な水準としてはほぼ横ばいでした。ただし、中小企業では、学歴区分によっては増加率が高くなっているところもあります。

【参考資料】

「2013年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果(加重平均)」


http://www.keidanren.or.jp/policy/2013/064.pdf

※ 中小企業の賃上げについてのご質問は、浅山社会保険労務士事務所(TEL 043-255-6410)までご相談ください。

お問い合わせは、下記よりお願いいたします。

弊社の記事の無断転載を禁じます。なお、記事内容は掲載日施行の法律・情報に基づいております。本ウェブサイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。社会保険労務士法人エフピオ/株式会社エフピオは本ウェブサイトの利用ならびに閲覧によって生じたいかなる損害にも責任を負いかねます。

タグ:
昇給 ,
   

関連記事

2024.09.19
2024中小企業の賃上げ動向をみる/「中小企業の賃金改定に関する調査」日本商工会議所2024.6より
2024.09.12
令和5年 労働基準監督署が実施した賃金不払指導の公表
2024.09.05
最低賃金 千葉県は50円引上げ、1,076円へ
2024.09.04
労働基準監督署等が外国人技能実習生の実習実施者に対して行った令和5年の監督指導、送検等の状況の公表がありました。/令和6年7月31日、厚生労働省労働基準局監督課
2024.07.25
最低賃金 全国平均1,054円、千葉県は1,076円へ引上げ
2024.07.18
2025年3月卒の大卒初任給はどうなった?/労働新聞社調査
2024.05.24
派遣労働者について、令和6年度適用の一般賃金(ハローワーク別地域指数)に誤り、訂正へ。
2024.04.18
労働者派遣事業の令和5年6月1日現在の状況(速報)        特に無期雇用派遣労働者の増加傾向が見られました
2024.03.07
他社はいったい給与をいくら払っているのか一目瞭然です!
2024.02.08
実質賃金、前年比-2.5%も、給与は1.2%上昇