前回までで計4回、「ここ最近の労働紛争の雑感」をお話してきましたが、

今回はまとめです。

■1人の労働者が本気を出せば会社を潰すことすらできる時代になった

適切な表現かは分かりません。

ただ、こと中小企業においては、本当にこのような時代になったと思います。

①他の従業員も巻き込んで残業代請求を行う

②会社の不正をSNSなどで書き込む/関係各所に通報する

ことなどが理由で、会社が倒産に至ったケースを私も複数把握しています。

隙の無い、適切な労務管理がこれまで以上に求められるようになりました。

■労務管理の不備から労使のパワーバランスが崩れてしまうケースが多い

本当に怖い部分です。

例えば、

①多額の未払残業代リスクを抱えている企業が、従業員の問題行動に対し、しっかりと注意指導できなくなってしまい、ほぼ放任状態になってしまった

②会社の不正行為を把握している従業員につき、「不正行為を明るみに出す」と言われて何も言えなくなってしまった

ケースなどが過去にありました。特に①は非常に多いです。雑感②で、「未払残業代のリスクを放置する=廃業リスクを抱えるのとほぼ同義」というお話をしましたが、適切な労務管理を妨げ、企業秩序を保てなくなるというリスクもあります。

■会社側も必要な防衛策を!

暗い話ばかりですが、文句を言っても始まりません。

会社側としてもしっかりと、「今の時代にあった」労務管理を行っていく必要があります。

そして、労務管理は「予防」と「トラブル発生時の初動対応」が非常に重要です。

そのために、社会保険労務士、弁護士といった労務管理の専門家がおりますので、是非積極的に活用いただければと存じます。