】~契約書チェックの重要性-その①~<よつば総合法律事務所 弁護士 村岡 つばさ>

よつば総合法律事務所 弁護士の村岡つばさです。

1 はじめに

当事務所は、契約書のリーガルチェック業務にも力を入れています。顧問先が多いこともあり、色々な契約書チェックの依頼が来るのですが、会社にとって著しく不利な内容の契約書になっていることも珍しくなく、契約書チェックの重要性を日々痛感しております。

今回から複数回に亘り、自社で契約書チェックをする際に最低限確認いただきたいポイントをお話させていただきます。

2 ポイント①-当方のみが義務を負う内容ではないか?

自社に不利な契約書の特徴の1つとして、当方のみが義務を負う内容になっていることが挙げられます。例えば、自社を甲、相手方を乙とすると、「甲及び乙は、相手方に対し」ではなく、「乙は甲に対し~できる」「甲は乙に対し~しなければならない」とのみ定められている場合です。

勿論、条文の性質上、自社のみが義務を負うのが当然、というケースもあります。たとえば、売買契約において、自社が買主とすれば、代金を支払う義務は、買主である自社にのみ生じる義務です。

他方、損害賠償、解約・解除、秘密保持、反社会的勢力の排除などの一般的な条項は、契約の両当事者が負うべき義務と考えられます。

「業務委託契約を締結していたものの、相手方から一方的に契約を解消された」という相談が過去にありました。継続的な取引を前提としており、イニシャルコストがかなりかかっているので、何とかならないかという相談でした。

契約書を拝見したところ、「理由を問わず、契約期間中であっても自由に解約できる」という条項がありました。しかも、当方からの解約は認められておらず、相手方からのみ解約できるとされていました。この条項を前提とすると、相手方への責任追及も難しくなります。 特に企業間の契約においては、一方に取り不利な内容でも、一度締結した以上、修正・変更することは極めて困難です。契約を締結する前に、致命的な条項がないかは最低限チェックしたいところですね。      

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よつば総合法律事務所千葉事務所 弁護士 村岡つばさ
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村岡 つばさ
よつば総合法律事務所
弁護士
【略歴】
埼玉県戸田市にて出生
私立鎌倉学園中学校/ 高等学校卒業
早稲田大学法学部卒業 慶應義塾大学法科大学院卒業
司法試験合格後よつば総合法律事務所へ入所。
企業法務を積極的に取り組み、特に労務分野に明るく、
千葉県社労士会で講演活動を行うなど精力的に活躍中。

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契約書 , 損害賠償 ,